若い力で秋田県羽後町の課題解決につなげようと、秋田大学の学生が6日、町長に町の活性化策を提言しました。
この取り組みは、羽後町の課題を若い発想力で考えてもらおうと秋田大学などが行ったものです。
6日は秋田大学の学生2人が、羽後町の佐々木康寛町長に練り上げた提言を発表しました。
その一つが町の中心市街地の活性化で、学生たちは西馬音内地区で古くから親しまれている「西馬音内そば」を売りにして町の認知度向上を図ることを提案しました。
学生たちは10月、羽後町を訪れた観光客にアンケート調査を実施。町を訪問した理由を訪ねたところ、道の駅うごへの買い物が半分以上を占める一方、西馬音内そばなどグルメを目的とした訪問が14%と低いことが分かりました。
さらに観光振興の課題はグルメ・飲食が29%と高いことが分かり、学生たちは、そば打ち体験やイベントの開催などで「西馬音内そば」の認知度を上げることが町の活性化につながると考えました。
秋田大学教育文化学部3年の佐藤光櫻さんは「伝統・味・体験が一体となることで、羽後町への継続的な来訪を促す」と提言しました。
羽後町商工会・柴田知之会長:
「学生たちのマーケティングの力を感じられたので、今まで気づかなかったところに取り組んでいきたい」
佐々木康寛町長:
「若い人たちに選ばれるようなまちづくりを、若い人たちの提言を取り入れて進めていきたいと思う。提言は非常にありがたかった」
提言は2026年1月に住民にも披露する予定です。