JR芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会が広島市で開かれ、2026年度、バスなど代替輸送の実証事業に向け、予算を確保する方向で検討することになりました。

赤字が深刻な新見市の備中神代から広島県の備後庄原までの約70キロの区間について、岡山県や広島県、JR西日本、国などが話し合うこの協議会。11月6日は、現在、進めている路線の可能性を探る実証事業について、当初、11月下旬までの予定だった土日・祝日の増便を2026年3月まで延長し、土曜日に限って上下1本ずつ増やすことが報告されました。

また、2026年度に予定されているバスなど鉄道以外の交通手段での代替輸送の実証事業について当初予算に盛り込む方向で、12月の幹事会で議論することに合意しました。

鉄道以外の交通手段による実証事業を進めるにあたり、広島県は改めて、国に対し、「全国的な鉄道ネットワークのあり方」を示すよう求めました。

(広島県 山根健嗣副知事)
「どういうモードがあるかを調査・検討する段階ではいいが、実際の実証事業に入るとかなり重度が増してくるのでネットワークの話と色々な影響が出てくるのではないかと」

広島県は国の考えが示されなければ、鉄道以外の交通手段による実証事業の予算を執行しない可能性も示唆しました。

岡山放送
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