福島県内から87人が受章した「秋の褒章・叙勲」で、国体25回連続出場、13回優勝の実績を持つ佐藤傳一さんが旭日双光章を受章。馬術の振興に尽力した功績が評価された。

旭日双光章 佐藤傳一さん

「喜んでんだよこれ、喜んでるの。舌丸めてこれも癖なんだよね。ひとつのね。舌を巻いてこうやって喜んでんだ」
馬の気持ちは手に取るように分かるという、福島県伊達市の佐藤傳一(さとうでんいち)さん。福島県の馬術連盟の会長も務めた佐藤さんは、馬術の振興に貢献した長年の功績がたたえられ「旭日双光章」の受章が決まった。

馬術の振興に貢献した佐藤さん
馬術の振興に貢献した佐藤さん
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佐藤さんは「みんなにお世話になったから、そのためにもらったようなもの。私一人の力ではない。能力の高い馬に巡り合えたのが、原動力になったと思う」と話す。

馬術競技の普及・発展に寄与

佐藤さん自らも、かつては馬術競技のエリート選手。国体に福島県代表として25回連続出場。そのうち13回は全国優勝と頂点に輝いている。さらに、1964年の東京オリンピックにも出場している。

選手として活躍していたころ
選手として活躍していたころ

実は、福島は東北で最も多くの高校馬術部を持つ県で、佐藤さんの実績が県内の馬術競技の普及と発展に大きく影響している。
「馬に騎乗したいという子どもたちをより多く育てて、そしてつないでいく。トレーニングして教えていかないと、成績を維持することは難しい」と佐藤さんはいう。

馬術のこれからをみつめて

人生をかけて馬と関わる佐藤さんの原動力は『若い世代が、しっかりと夢に向かって手綱を握り続けられるように』という思いだ。
「馬はかわいい。勤めか私が帰ってくるのを分かっている。厩舎で鳴きますから。そういうのがあるから続けられる。馬に対する愛着だね」と佐藤さんは語った。

オリンピアンの佐藤さん 馬術のこれからを見つめる
オリンピアンの佐藤さん 馬術のこれからを見つめる

まっすぐな瞳に魅せられて。世界の舞台で活躍したプロフェッショナルは、いま福島の馬術の未来をみつめている。
(福島テレビ)

福島テレビ
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