クマによる人身被害が全国で相次ぐなか、警察庁ではライフル銃を使用した駆除を検討しています。
自治体からのニーズや現状について聞き取りをするため、11月5日、警察庁の担当者が岩手県庁を訪れました。

5日は警察庁の前田勇太警備第三課長らが県庁を訪れて、県の担当者などと対面し、現在の検討状況を説明するとともに、岩手県の現状について聞き取りをしました。

警察庁 前田勇太警備第三課長
「警察官が市町村による緊急銃猟に協力し、人里に侵入してきたクマを、警察が保有するライフル銃を使用して駆除できるようにしたいと考えている」

全国で相次ぐクマの人身被害を受けて、警察庁では警察官によるライフル銃を使用した駆除を検討していて、この聞き取りは4日の秋田県に続いて行われました。

聞き取りは冒頭を除いて非公開で行われ、県からはハンターの人材が不足していることや、実際にクマが出没した際の状況などについて説明があったということです。

会談後、警察庁警備第三課の前田課長は「クマが人の生活圏に出没する現状は非常事態で、ライフル銃の使用などについてスピード感をもって検討したい」と述べました。

警察庁の担当者は5日にクマが出没した現場の視察も行ったということです。

岩手めんこいテレビ
岩手めんこいテレビ

岩手の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。