2025年8月、岩手県北上市常盤台にオープンした「町酒場ときの和」。店名には、地元・常盤台で愛される“和食の店”を目指すというオーナーの想いが込められている。
「町酒場ときの和」は、北上市の旬の食材を使って、昼は定食ランチ、夜はお酒に合う一品料理を提供する居酒屋だ。
統括マネージャーの佐藤弾さんは、「三陸直送の魚や地元農家の野菜など、できる限り地域の食材を使っている。仕込みから手間をかけ、味付けや調理法なども工夫を凝らしている。素材の良さを引き出すことを大切にしている」と語る。
人気のランチメニューは「唐揚げ定食」。
佐藤さんは「ジューシーさを引き出すために、下ごしらえの段階で鶏肉を調味液に漬けて、ぱさつきを抑える。ジューシーさを増すために試行錯誤を重ねた自慢の一品」と説明する。
二度揚げすることで、外はカリッと香ばしく、中はしっとりジューシーに。一度食べたら病みつきになるおいしさだ。
ランチには、定番メニューの他に日替りの定食も提供している。
この日のおすすめは、北海道産の銀鮭に自家製のいくら醤油漬けを添えた季節限定の定食「銀鮭いくら定食」。
ふっくらと焼き上げた銀鮭は、程よい塩加減でご飯との相性抜群だ。今の時期は新米が味わえる。
夜のメニューでは、宮城県塩釜市魚市場に水揚げされるブランドマグロ“ひがしもの”を使った刺身が人気だ。
塩釜・三陸東沖で獲れるメバチマグロで、厳しい基準をクリアしたものだけが“ひがしもの”として認定される。
佐藤さんによると「大トロや中トロほどではないが、上質な脂がのっており、脂みがありながらもサラッと食べられるのが特長だ」という。
脂と赤身のバランスがよく、うま味のあるさっぱりとした味わいが楽しめる。
さらに、これから旬を迎える大船渡産のマダラの白子はポン酢でいただく。濃厚でクリーミーな一品だ。
佐藤さんは「地元北上市の方に愛され、県外からのお客さまにも『北上っていいな』と思ってもらえるように、料理・空間・接客すべてで”あたたかさ”を届けられるように、心を込めて営業している」と思いを語った。
旬の食材を使った定食をはじめ様々なメニューが味わえる「町酒場ときの和」は、今後も注目を集めそうだ。