岩手県盛岡市の中心部などにクマが相次いで出没していることを受けて内舘茂市長は、麻酔の吹き矢を使った捕獲について「人的な体制の強化を国や県に要望している」ことを明らかにしました。

内舘茂市長
「市中心部に出てきていて、吹き矢による捕獲は有効な手段の一つであるという風に考えている。国や県に対して、麻酔の吹き矢の使用による捕獲についての人的な態勢の強化などについて要望をしているところ」

内舘市長は4日の定例会見でこのように述べ、吹き矢を使った捕獲を重視している考えを示しました。

麻酔の吹き矢を扱うには「麻酔を調合する資格」が必要で、これまで県内では、盛岡市動物公園の獣医師1人が麻酔によるクマの捕獲を行ってきました。

盛岡市内では、2026年4月から10月29日までにクマの目撃や農作物被害などが400件に上っています。

盛岡市では市街地でクマが出没した際、自治体の判断で発砲が可能になる「緊急銃猟」について、マニュアルはすでに作成していますが、国と県の補助金の交付申請をして決定を待っている状態です。

交付が決まり次第、猟友会と契約を結び、損害保険に加入して、緊急銃猟の態勢をスタートすることにしています。

岩手めんこいテレビ
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