韓国で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議は11月1日、共同宣言を採択し閉幕しました。
高市首相は怒濤の外交ウィークを締めくくり、1日夜に帰国の途につきます。
韓国の慶州(キョンジュ)で開かれたAPEC首脳会議は1日、2日間の討議を終えて閉幕し、議長を務めた李在明(イ・ジェミョン)大統領は閉幕後、「慶州宣言」など、3件の成果文書を採択したと明らかにしました。
共同宣言では「世界貿易が重大な課題に直面している」と指摘する一方、これまでの宣言にあった多国間貿易の中核と位置づけられるWTO(世界貿易機関)には一切言及しませんでした。
高関税政策などを打ち出すアメリカのトランプ政権を意識し、調整が図られたものとみられます。
また会見で、李大統領は10月30日会談した高市首相について、「とても良い印象を受けた。心配事がすべて消えた」などと述べ、今後の関係強化に期待を示しました。