平川翔也アナウンサー:
TSKとJALのコラボ企画。
スタジオにはJALふるさと応援隊の青木瑳季さんです。

JALふるさと応援隊・青木瑳季さん:
よろしくお願いします。

平川翔也アナウンサー:
今回はどのような出会いがあったのでしょうか?

JALふるさと応援隊・青木瑳季さん:
出雲市大社町で、材料の革のルーツをたどることができるレザー製品に出会いました。

平川翔也アナウンサー:
ルーツ、ですか?

JALふるさと応援隊・青木瑳季さん:
はい、どこで生まれ育った牛の皮なのかが分かるのですが、なぜそのようなバッグを作ったのか、商品を企画した男性の思いを聞きました。

出雲市大社町、出雲大社近くにある「肉屋黒川」。
9月オープンしたばかりのステーキ重の専門店です。

JALふるさと応援隊・青木瑳季さん:
「こんにちは、よろしくお願いします」

肉屋黒川・黒川裕史代表:
「こんにちは」

代表の黒川さんが迎えてくださいました。

肉汁があふれる霜降り肉。
島根和牛のステーキ重です。

JALふるさと応援隊・青木瑳季さん:
「お肉が口の中でトロっととろけて、とてもおいしいです」

肉屋黒川は2017年京都で創業。
全国で4店舗を展開しています。
こだわりは安全・安心でおいしい和牛。

店ごとに地元産の和牛を使用。出雲のこの店では雲南市の「熟豊ファーム」が育てた「サステナブル和牛熟」を提供しています。

肉屋黒川・黒川裕史代表:
「長く生きているだけあって、すごく肉自体に味が詰まってる。肉味の濃さと適度な差しが熟豊ファームの肉の魅力だと思ってます」

「サステナブル和牛熟」は経産牛、出産を経験したメス牛の肉。
従来、食用としては敬遠されがちでしたが「熟豊ファーム」では、エサを工夫し肉質を改良。環境や動物の福祉にも配慮した飼育法も取り入れ、持続可能性とおいしさを両立させました。
今では新しいブランド和牛として海外からも評価され、28の国や地域に輸出されています。

そんな経産牛を無駄なく大切に生かそうと、黒川さんは「食」のほかに新たな取り組みを始めました。

肉屋黒川・黒川裕史代表:
「こちらをどうぞ。和牛のレザーブランドを立ち上げました」

JALふるさと応援隊・青木瑳季さん:
「デザインもすてきで、思わず目を奪われてしまいました」

「ステーキ重」の店ですが、その一角にはバッグに、名刺入れやカードケースなどの小物。
黒川さんが9月に立ち上げたレザーのブランド「amaneq(アマネク)」です。
いずれも和牛、経産牛の革が使われています。

上品な中にも個性が際立つデザインは、黒川さんが手がけたもの。
皮の加工や商品の製造は国内の工場に委託しています。

これまでに3種類のバッグと名刺入れ、カードケースをラインナップ。
年内にもう1種類のバッグが加わる予定で、その後もさらにアイテムを増やしていくことにしています。

肉屋黒川・黒川裕史代表:
「命いただいて商売していますので、いただいた命を余すところなく使い切りたいという思いで始めました」

世界的に見ても肉用牛の皮のほぼ半数が廃棄されているということで、黒川さんは有効活用につなげたいと考えました。
さらに…。

肉屋黒川・黒川裕史代表:
「こちらのレザーブランドは、肉と同様にトレーサビリティシステムを導入していて、どの牧場で育てられた牛からとれた革なのかわかるようになっています」

牛肉の安全性確保のため導入されているトレーサビリティシステム。
牛が生まれてから店頭に並ぶまでの履歴を後追いできる仕組みを革製品にも導入しました。
商品に添えられたカードのQRコードを読み取ると、材料に使われた革がいつどこでどのように飼育されてきた牛のものか確認できます。

JALふるさと応援隊・青木瑳季さん:
「トレーサビリティを導入された理由を教えてください」

肉屋黒川・黒川裕史代表:
「僕たちは牛が生きている状態から見に行って、屠畜されて枝肉になって、最後お客様の口に入るまで全部見てきてるので、そういうところはしっかり知ってもらって、命の大切さ、命をつなぐ、そういう意味を持ってもらうことで、愛着をもって一生使っていただけるようになったらいいなと思って」

いただいた命をあまねく大切にする心を、あまねく伝えていきたい。
ブランド名の「amaneq」には、黒川さんの強い思いが込められました。

肉屋黒川・黒川裕史代表:
「(和牛は)食べる贅沢として認知されている。これからは食べる贅沢だけでなく、纏う贅沢として認知されていくといいなと思っています」

「amaneq」の商品はこの店のほかインターネットから購入できます。

村上遥アナウンサー:
実際にバッグを手に取ってみていかがでしたか?

JALふるさと応援隊・青木瑳季さん:
すごく軽くて手触りも良かったです。命をいただいているということを改めて考えるきっかけになりました。また、黒川さんのお話を聞き、手に取った商品ひとつひとつに様々な思いが込められていると感じました。

平川翔也アナウンサー:
青木さんありがとうございました。

TSKさんいん中央テレビ
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