全国でクマによる被害が相次ぐ中、政府は関係閣僚会議を開き、クマ被害対策の政策パッケージを11月中旬までに取りまとめる考えを明らかにした。
人の生活圏に…新潟県内でもクマの出没相次ぐ
午後9時すぎに新潟県胎内市坪穴を走っていた車のドライブレコーダーの映像。しばらくすると、道路上に黒い物体が…車が近づくと動き始める。
道路にいたのは体長1m50cmほどのクマ。目撃された場所のすぐ近くには民家があった。
幸い車に驚いたクマは山の方へと帰っていったということだが、県内でも人の生活圏でのクマの出没が相次いでいる。
政府 関係閣僚会議の初会合 “クマ被害対策”取りまとめへ
こうした中、政府は関係閣僚会議の初会合を開催。
木原稔官房長官は「政府と致しましては、国民の命と暮らしを守るため、追加的・緊急的なクマ対策を強化致します」と話した。
そして、「クマと遭遇した際には落ち着いて距離を取るなど命を守る行動を取るように」と国民に呼びかけた。
その上で、狩猟免許を持つ自治体職員、いわゆる“ガバメントハンター”など生活圏でも猟銃を使用できる緊急銃猟が可能な人材を増やすことや、迅速かつ的確な駆除に向けた速やかな対応を関係閣僚に指示。
クマ被害対策の政策パッケージを11月中旬までに取りまとめる考えを示した。
新潟県 最高レベルの『クマ出没特別警報』発令
新潟県内でもクマの出没が相次いでいて、県は警戒レベルの最も高い『クマ出没特別警報』を発令。
県民に対してホームページで公表している『クマ出没マップ』を活用することや住宅近くに柿の実などがある場合、早めに収穫することなどを呼びかけている。
