札幌市は10月31日、インフルエンザ注意報を発令しました。市内の定点医療機関当たりの患者報告数が基準を超えたためで、市は感染対策の徹底を呼びかけています。
札幌市によりますと、10月20日から26日までの第43週における市内の定点医療機関当たりの患者報告数が19.02となり、注意報の基準である10を超えました。これは前週の6.81から約3倍に急増しており、今後大きな流行が発生する可能性が高いことを示しています。
北海道全体の患者報告数は8.43、全国では6.29となっており、札幌市の数値が突出して高い状況です。9月29日から10月5日の第40週には1.47だった患者報告数が、わずか3週間で10倍以上に増加しています。
札幌市保健所は「手洗いやマスクの着用など基本的な感染対策を徹底してほしい」としています。また、体調不良時は早めに医療機関を受診するよう呼びかけるとともに、救急医療機関や救急車の適正利用についても協力を求めています。
インフルエンザの流行時は、できるだけ人混みは避け、外出から帰ったら手洗い等をしてください。十分な栄養と睡眠を心掛け、咳やくしゃみ等の症状がある場合は、家族や周りの方にうつさないように、マスク着用など咳エチケットを徹底してください。
また、インフルエンザワクチンは重症化予防に有効です。接種してから免疫ができるまで2週間程度かかるので、希望する場合は、早めの接種を心掛けてください。
インフルエンザの注意報は、保健所ごとに1週間の定点医療機関当たりの患者報告数が10を超えた場合に発令されます。札幌市では今シーズン初めての発令となり、市民への注意喚起を強化していく方針です。
 
     
       
         
         
        