オランダで29日、日本の衆議院に当たる下院の総選挙が行われ、第1党だった極右政党が大きく議席を減らす見通しとなりました。
オランダ公共放送は、90%以上の開票作業が進むなか、第1党の座は中道リベラルの「民主66(D66)」と極右の「自由党(PVV)」が僅差で競り合っていると報じました。
移民政策などが大きな争点となる中、選挙前第1党だった自由党は、前回より大きく議席を減らす見通しです。
一方、いずれの政党も150議席の過半数には届かず、連立政権の調整は長期化するとみられ、新たな首相が選出されるまでには数週間以上かかるとみられています。
今回の選挙は、ヨーロッパ各地で勢力を伸ばす反移民の極右がオランダでも拡大できるかが注目されていました。