10月30日朝、岩手・雫石町中央公民館の正面玄関の自動ドアにクマがぶつかり、ドアが壊される被害がありました。防犯カメラにはクマが突進する姿が映っていました。
井上智晶アナウンサー
「雫石町の中央公民館です。早朝クマが正面玄関のドアに突進してきたということです」
<防犯カメラの映像>
午前6時26分、画面右上の方から黒い物体が近寄ってきます。ドアに突進してきたのは成獣とみられるクマです。
一度ドアにぶつかったあと、立ち上がってもう一度ドアをたたき、そのまま元来た方向へ立ち去っていきます。
クマの衝撃で壊れて動かなくなった自動ドアには、爪の痕や血と思われる汚れが残っていました。
ドアが壊れていることに気づいた清掃員の男性は「周りをみたら爪の痕もあるし、汚れも血もあったし、完全にクマだと思った」と話していました。
男性が公民館に来たのはクマの激突からわずか30分後でした。
ドア破損に気づいた人
「俺が来たのが7時ごろだから30分くらいのずれがあった。何とか(クマを)直接見なくて済んだ。何事もなくてよかった」
現場は、雫石町役場のすぐ前で人通りが多い町の中心部でした。
中央公民館では自動ドアを取り替えましたが、クマ対策としてドアの開閉を手動に設定しています。