益城町や西原村などで行われる熊本県の重要無形民俗文化財『お法使祭(おほしまつり)』です。

神輿を田畑に投げ落とすなど荒神輿として知られるこの祭り。今年も豪快に行われました。

600年以上の伝統があるというお法使祭は益城町にある津森神宮の祭りです。

「お法使」と呼ばれるご神体が益城町と西原村、菊陽町の12の地区を1年ごとに巡ります。

30日は午前中に西原村で神事が行われ、住民たちが参列しました。

今年はご神体が西原村の星田、門出、田中地区から菊陽町の戸次地区へと移されるため、送る側の住民たちがご神体を神輿に乗せ担ぎます。

そして…。

【浜田 友里子 アナウンサー】
「担ぎ手の男性により神輿が豪快に転がされていきます。大丈夫なのでしょうか、神輿は」

【住民】(神様が乗っているけど?)
「喜ばれるので、思いっきり転がして」
「荒神様で、神輿を転がす祭りなので」

神輿を手荒に扱うのはどうしてなのか?

一説によると、ご神体が降臨する時に地上に霧がかかり左右に揺れ動き迷った姿を表しているからとのことです。

次に地区へご神体が来るのは12年後…。

そこで住民が気がかりとしているのが。

【住民】
「これをしっかりみんなが残していってほしい」

次の世代への継承です。

【3世代で参加】
「たいこたたいた」浜田(何歳ですか?)「7さい」
浜田(12年後は19歳。次も参加しますか?)「はい」
母「あまりない経験だから、すごくいい」
浜田(継承という意味で孫に伝えるのも大事?)「大事、来てくれて本当に助かっている」

ご神体は菊陽町の戸次地区へと無事に引き継がれました。

テレビ熊本
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