真室川町の小学校で、伝承野菜の学習会が開かれた。講師に招かれたテレビでも大活躍の“野菜博士”のサプライズ訪問に、会場がわいた。
「こんにちは!」
「え~~!!」
真室川あさひ小学校を訪問したのは、史上最年少の8歳で野菜ソムリエの資格を取得した緒方湊さん(17)。
緒方さんは、テレビ番組で「甚五右ヱ門芋が一番好き」と公言して以来、町内の生産者と交流を深め、5年前にも学校を訪れていた。
大好物の甚五右ヱ門芋を今も毎年定期購入しているという緒方さんを、子どもたちは“ある場所”へ連れ出した。
そこは、ことし6月に5年生が甚五右ヱ門芋を植えた学校の畑。
一緒に収穫を体験した。
「せ~の! きゃっ! できた!」
(緒方湊さん)
「そのままかぶりつきたいけど、サトイモはできなさそう…」
(5年生)
「どうぞどうぞ」
「暑い夏も水やりをして大変だったけど、年中毎日やっている農家はすごいと思った」
「販売して余ったお金は、ご飯を満足に食べられない国に寄付したい」
(緒方湊さん)
「収穫体験もそうですけど、野菜は面白いとか食べることが楽しいと思ってもらうのが一番。こういう機会を通して、野菜の魅力を伝えていきたい」
緒方さんは3年前から真室川町の「食の教育大使」も務めている。
30日の給食は、緒方さんが監修した特別メニューを味わいながら交流を深めたという。