29日の夜、鶴岡市の住宅敷地内にクマ1頭が現れた。クマは敷地内の柿をねらって現在も居座っているとみられ、市と警察が箱わなを設置するなどして動きを見張っている。
29日午後5時20分ごろ、鶴岡市大山地区の住民から「玄関の前に体長約1メートルのクマがいる」と市に通報があった。
一夜明け午前6時ごろから、鶴岡市と警察・猟友会がドローンで居場所を確認したが反応はなく、その後、クマの姿は確認できていない。
大山地区周辺では、この1週間ほぼ毎日クマが目撃されていて、敷地のやぶの中に潜んでいるおそれもあるとして、市は住宅に箱わなを設置して警戒を続けている。
(住民)
「本当に怖い。子どもたちも大変」
「今月25日ごろからこの辺をウロウロしていて、柿の実をねらってずっと居座っていた。心配、子どもたちの通学路にもなっているので」
近くの大山小学校では、ここ数日、保護者と一緒の登校を呼びかけていたが、30日は休校の措置をとった。
(鶴岡市農山漁村振興課・加藤信二工務主査)
「目撃された家の近くに柿の木があったので、柿の木・実をねらって来ているのだと思う。自宅の庭に生えている柿の木などをねらって来るということも考えられるので、不要な果樹であれば早めに実を落とす、いらない木なら伐採をしてもらうよう心がけてほしい」
クマが居座っているとみられる住宅では、柿の実を食べた形跡が確認されている。
市は、不要な果物は早めに取り除くよう呼びかけている。