将来の進路選択の参考にしてもらおうと、建築を学ぶ高校生を対象にした工事現場の見学会が開かれました。
出雲市大社町の旧大社駅、バスから降り立ったのは、出雲工業高校建築科の1年生の生徒たち。
国の重要文化財に指定されている駅舎の修復工事の現場を見学しました。
この見学会は、建築や土木などを学ぶ高校生に現場で仕事への関心を高めてもらおうと、島根県建設業協会が1991年から県内の高校生を招いています。
旧大社駅は、約100年前の大正13年、1924年に完成、出雲大社を模したとされる格調ある和風建築で2004年、国の重要文化財に指定されました。
完成から100年が経過し傷みが進んでいることから、出雲市が2020年度から大規模な保存修理を進めています。
生徒たちは、旧大社駅の歴史について聞いたあと、駅舎の中できっぷ売り場や天井の照明器具などの復元工事の現場を見学しました。
高校生:
前の柱と最近の柱を引っ付けて修復するのは(学校でも)習ったので印象に残りました。
高校生:
より木造の建物や瓦の美しさを知っていきたいと思った。
出雲工業高校建築科・伊藤範彦講師:
建築業で働く人たちはこんな仕事をしてるんだっていうのを気づいてくれると、次の勉強に興味が湧いてくるのではないか。
生徒たちにとって歴史を未来につなぐ工事現場の見学は、貴重な学びに機会になったようです。