安倍元首相銃撃事件で殺人の罪などに問われている山上徹也被告(45)が、取り押さえられた直後に「当たったか」と発言したと警察官が法廷で証言しました。
安倍元首相を銃撃して殺害した罪などに問われている山上徹也被告の3回目となる30日の裁判では、安倍元首相の警護にあたり、山上被告を取り押さえた警察官の証人尋問が行われました。
そのなかで警察官は、取り押さえた直後、山上被告が「当たったか」とつぶやくように発言したと証言し、「銃弾が安倍元首相に当たったか確認していると思った」と話しました。
その後に行われた司法解剖を担当した医師の証人尋問で、犯行に使われた手製銃について、医師は「銃弾が骨にめり込むほどの威力で、命中すれば危険だったといえる」と証言しました。
この尋問の中で山上被告は、モニターに示された安倍元首相の被弾部分の写真をじっと見ていました。