いじめなど公立学校に通う児童生徒の問題行動などに関する宮崎県の調査結果が公表されました。
教職員に対してや児童生徒間での暴力行為は、記録が残る2003年度以降で最も多くなりました。
県教育委員会では毎年、公立の小中学校や高校、特別支援学校を対象に、児童生徒の問題行動などを調査しています。
昨年度、413校を調査した結果、いじめの認知件数は6852件で、各学校で防止策が進められたことにより、前の年度から2024件減少しました。
一方、注意されて教職員を蹴る、児童生徒の間での暴行などの暴力行為は小学校から高校まで合わせて331件に上り、県教育委員会に記録が残る2003年度以降、最も多くなりました。
また、昨年度県内で自殺した児童生徒は4人となっています。
(県教育庁人権同和教育・生徒指導課 川越政紀課長)
「この状況は非常に重大な事態と考えていますが、調査だけで終わらせずに内容をしっかり精査して、私たちが出来ること、学校と協力してやっていくことを進め、子供たちの一人一人の学びにつなげていきたい」
また調査では、不登校の状況についても公表されました。
小学校と中学校では、前の年度から増えていて、小中高合わせて3187人と9年連続で過去最多を更新しました。
県教育委員会では今年度、市町村が不登校支援で空き教室などに支援員を配置する場合、人件費の一部補助に取り組んでいます。
また11月2日には、学校に行きづらい子供たちを支援する民間団体が、宮崎市で通信・定時制高校の合同説明会を開催します。
不登校に関する無料相談会も行われるということです。
【みやざき通信・定時制高校 合同説明会】
11月2日(日)午後1時~ @青島地区交流センター
※詳細は「選べる居場所ネットワーク『そらちず』」公式ホームページへ