27日、都内のある学校が生徒のサングラス着用を解禁しました。
解禁初日の朝の時間、サングラスをかけた中高生の前に現れた人気アイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮さんが、目の健康の大切さを伝えました。
「Live News α」の独占取材です。
目黒蓮さんが「目・未来・健康を真剣にみなさんと一緒に考えていける時間が過ごせたら良いなと思っています」と語りかけていたのは、東京・北区にある女子聖学院の生徒たち。
校長の合図と共に全校生徒約600人が一斉に着用したのは、レンズの色を抑えた「サングラス」です。
27日に「Live News α」が取材したのは、年々増え続ける紫外線への対策として学校生活の中にサングラスを導入する取り組みです。
中学・高校では国内で初というこの試みは、眼鏡ブランドの「Zoff」が仕掛け人となり、10代が抱くサングラスへの意識改革を目指しています。
Zoff運営 インターメスティック・上野博史社長:
(サングラスが)“目のために良い”ということが訴求できれば、しっかり市場が広がっていくのではないか。(課題は)サングラスが我々の時代だと不良の象徴だとか、まだまだ10代には訴求できていない部分もある。これから力を入れていきたい。
10代に浸透していないというサングラス、実際に生徒たちに話を聞くと「怖そうなイメージがある」「夏は“おしゃれ”としてかけている」といった答えが返ってきました。
10代の間で本来の役割から少し離れたイメージを持たれやすいサングラスのイメージを変えるために、Zoffでは人気アニメやインフルエンサーとのコラボなど、手に取りやすく親しみやすい商品ラインアップを展開しています。
2025年6月の出張授業では、色の薄いレンズなどを用意し“サングラスは黒いレンズ”という先入観にとらわれない選択肢を提案してきました。
そして今回の取り組みでは、藤田医科大学の山本直樹特任教授が登壇して若いうちから目を守る重要性についての授業を実施し、サングラスがファッションアイテムにとどまらない価値があることを伝えました。
藤田医科大学・山本直樹特任教授:
WHO(世界保健機関)は生涯で浴びる紫外線量の大半は18歳までに浴びると発表している。若いうちからサングラスで目を守ることはとても重要。
さらにサングラスをより身近に感じてもらうために、生徒たちの興味を最大限に引き出すアプローチも。
それが、Zoffのグローバルブランドアンバサダーとして起用されている目黒蓮さんです。
Snow Man・目黒蓮さん:
(サングラス)は“かっこつけているな”とか、周りの人の目を気にしていた部分もあったけれど、本当に大事なのはしっかり目の健康を守ること。いろいろ大事な人はいると思うけれど、そういう人たちの目の健康もみんなで守っていけたらうれしいなと。
幅広い世代から支持される目黒さんが発信すれば、学生にとっても自然と受け止めやすくなりサングラスの心理的なハードルを下げることにつながります。
目黒蓮さんの登壇に生徒からは「授業をちゃんと聞くきっかけになるので、よかった」「有名な人も着けているから、私たちも頑張って一緒に普及活動をしていこうとやる気が出てくる」といった声が聞かれました。
スピーチ後は、生徒と一緒に授業を受けた目黒さん。
そのためかクイズコーナーでは生徒のやる気もみなぎっているようでした。
Snow Man・目黒蓮さん:
皆さんクイズとかすごく熱心に、ぱーっと手を挙げてやっていて、正解なら喜んで、すごくいい雰囲気だなと思った。真剣に先生の授業を聞いていたし、(サングラスに)関心を持ってくれている感覚だった。
学校でのサングラスの導入を企画したプロジェクトチームとの座談会では…。
プロジェクトチームのメンバー:
私自身サングラスを導入する話を聞いて、自分は視力が良い方なのと、常に日傘を差して歩いていたので間違えた認識だけれど、「日傘を差していればサングラスは要らない」と思っていた。
Snow Man・目黒蓮さん:
自分もすごく、そうだなと思った。自分も勘違いをして考えていた部分もすごくあったなと思い、共感した。
自分の価値観に共感してもらえれば、サングラスの取り組みをより自分事として捉えやすくなります。
目黒さんと交流した生徒たちは「私たちだけではなく有名な人も(若いときに)サングラスに対して抵抗感があったと感じられたので、(レンズが)明るいサングラスもあることを、目黒さんを通し色々な人に知ってもらえればいい」「サングラスはファッションだけではなく自分の目を守る“体の一部”」と話しました。
Snow Man・目黒蓮さん:
俺も勘違いしていた部分は知識としてあったなとか、自分がサングラスをかけていたら、こういうふうに思われるかな、見えるかなと、気にしてしまっていた部分もあったなとか。すごく共感できる話もたくさん聞けた。生徒の皆さんが熱心に取り組んでいる雰囲気がすごくして、すごくいい空間に立ち会えていると思いながら、僕も一緒に学んでいた。こういう取り組みが続いていたらいいなとか、未来のために目が守られていけばいいと思う。