韓国・ソウルで150人以上の犠牲者を出した雑踏事故から10月29日で3年となります。
留学中だった娘を突然亡くした家族は、まだ遺品を整理できないでいます。
「食事しているときにたまたま向かいに芽生の友達がいて、知らないうちに撮ってくれて。(将来は韓国に行きたいって?)うん、そうそう。もう3年経ったのかっていう感じですね」(芽生さんの父親 冨川歩さん)
根室市に住む冨川歩さん。
2022年に韓国ソウルで起きた雑踏事故で娘の芽生さんを亡くしました。
「早朝のニュースでテレビでやっていましたからね。(芽生さんに)すぐ連絡したら
電話がつながらなかったから」(冨川さん)
「こちらが梨泰院の事故があった現場になります」(石川広大記者)
3年前、韓国ソウルを代表する繁華街・梨泰院で発生した雑踏事故。
当日はハロウィーンイベントで大勢の人が集まっていて、日本人2人を含む159人が犠牲となりました。
芽生さんは当時、留学中で、当日はフランス人の友人と会うことを父の冨川歩さんに報告していました。
「(知らせを聞いて)嘘であってほしいってそれだけでしたね。間違いであってほしかった、見るまではね。会うまでは信じられなかった」(冨川さん)
まもなく事故から3年を迎えますが、韓国から持ち帰った芽生さんの遺品はまだ整理できていません。
「(妻は)悲しくて開けられないんだね。3年たっても変わらないですよ。毎日拝んでいます。もう二度とこういう想いをする人が出ないようにね」(冨川さん)
冨川歩さんは2026年こそは韓国へ訪れたいと話します。
「ソウルの現場も行かなければと思ってますけどね。娘の生活をしていたところを
もう一回見たい」(冨川歩さん)