高市総理の所信表明演説中に飛び交った大声のヤジが物議を醸しています。10月24日に行われた演説では、ヤジによって総理の声が聞こえにくくなる場面があり、批判的な声があがっています。
関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」では、橋下徹さんが「国会の大声ヤジ」について「民間企業で研修を!!」と題し、「国会は幼稚園なの?頭悪いんじゃないの?」と厳しい言葉で批判しました。
■橋下氏「国会議員はもう全員1回民間企業で研修しろ」
24日に実施された所信表明演説では、高市総理が「国家国民のためであるならば、決してあきらめない」と発言すると、「あきらめずに“裏金問題”を解決しましょう!」という言葉が飛ぶなど、大声でのヤジが飛び交う場面が多くみられました。
高市総理は演説中に一瞬ムッとしたような表情を見せ、発言を止める場面もありました。
こうした大声でのヤジについて、橋下氏はまず「国会議員はもう全員、1回民間企業で研修しろ。あの国会、幼稚園なの?もう頭悪いんじゃないの、あの人ら。勘弁してくれよって」と厳しく断じました。
さらに自身の経験から大阪府議会・市議会では「ヤジをなくした」と説明します。
【橋下さん】「僕もヤジ飛ばされて頭に来たんで、それは議会の方に言って、大阪府議会、大阪市議会で、“ヤジなし”にしました。
民間の大切な会議でヤジなんかありますか?意見が違ったとしても。ヤジなんかやって会議成り立たないじゃないですか!」
■ジャーナリスト鈴木氏「ヤジにも質」青木キャスター「発言者の可視化を」
一方、長く国会を取材している鈴木哲夫氏は「ヤジにも質がある」と異なる視点を提示しました。
【ジャーナリスト鈴木哲夫さん】「ヤジにも質がありますよね。例えば総理大臣がうっと詰まってしまうような、ピシャッとしたヤジがたまにあったりするんですよね。質の問題で、とにかく、“わあわあ”やっているのはおかしいと思いますが」
この意見に対し、番組の青木源太キャスターは「議場の議席の1つ1つに小さいカメラを設置して、ヤジにも責任と覚悟を持ってやってほしい。だれがどのタイミングでどの言葉を言ったのか、政治家として国民に見せる」と発言。
ヤジの発言者を可視化を提案しました。
■橋下氏 ヤジは「質とかそういうこと言わずにやっぱりゼロにして」
しかし橋下氏は「質」の問題ではなく、そもそもヤジをなくすべきだと主張します。
【橋下さん】「質とかそういうこと言わずにやっぱりゼロにして、きちんと物事を決めるという国会にしないと。今は与党が過半数割れになったから議論をして決めていかないといけない。
民間の企業で会議やるためには、アジェンダ(課題)の設定、テーマどうしますか、どれぐらいの時間を割きますか、最後は採決どうしますかってことを決めた上でやるんだけど。
今(の国会)は、とにかく賛成か反対に分かれて“わあわあ”言って、採決を引き延ばすなどというのも昔のやり方のままだから。
僕はヤジなんて質の問題じゃなくて、もうやめて、民間の役員会議・戦略会議と同じような会議体にすればいいと思う」
■国会には「アレもコレも古いやり方が残っている」指摘
そして橋下さんは、「こういう慣習が残る国会だから、アレもコレも古いやり方が残っている」と指摘。
「議長を選ぶのに投票で1時間半かけている。頭悪いのか?って。投票用紙に書いて、1人1人呼ばれて投票している」と述べて、電子投票などへの転換をすべきと主張しました。
最後に橋下さんは国会の慣習を変えて「生産的な国会にすべき」と指摘しました。
【橋下さん】「こういう国会だから例えば本会議では、タブレット・パソコン持ち込ませないんですよ。紙文化になると、印刷したり綴じたり配ったりの作業が必要で、それで官僚の仕事も増えていく。
今の時代じゃありえないような、こういう慣習を変えていかないと、生産的な国会にならないですね」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年10月27日放送)