秋田県の湯沢市や横手市に主力工場を置く精密部品メーカーのOrbray(オーブレー)が、2026年3月に湯沢市に新たに置く本社の建設に着手すると発表しました。2026年中の完成を目指します。
東京に本社を置くオーブレーは、湯沢市や横手市に主力工場を構え、工業用宝石の精密加工などを手がけています。
22日に湯沢市の工場で会見を開き、旧湯沢商工高校の跡地である湯沢市成沢に新たな本社を建設し、2026年3月に着工することを明らかにしました。
本社には人事総務や広報、それに教育研修などの機能を置き、本社の登記を湯沢市に変更する予定です。
市民が利用できるカフェやイベントスペースを備える地域貢献施設も併設することにしていて、建設費は約15億円です。
また、隣接する成沢工業団地に新たな工場を整備する計画です。
当初、2025年10月の着工を見込んでいましたが、既存の工場での受注が増え、設備投資や体制の増強が必要になったことから規模の見直しが必要となり、2028年以降の完成になる見通しです。
Orbray・並木里也子社長:
「ここ湯沢から、秋田県から新しい価値を生み出して、日本のものづくりの未来を切り開いていきたい。どうかこれからも、オーブレイとともに未来を切り開いていただけたら心からうれしく思う」
オーブレーは、生成AIの普及を背景としたデータセンターへの投資が旺盛なことなどから業績が好調で、2026年度は60人以上の新たな入社を見込んでいます。