2025年、クマによる被害で3人が犠牲となった岩手県北上市で、そのたびに対応にあたっているのが地元の猟友会です。
会長の鶴山博さんは、冬眠の時期を迎えるまでの1ヵ月程度は、活発に動き回るクマに気を付けてほしいと注意を呼びかけています。
北上市猟友会 鶴山博会長
「11月15日ごろになると冬眠の準備に入るので、1ヵ月くらいは注意しなければならない」
北上市猟友会では2025年、2024年の約3倍となる18頭のクマを駆除したということです。
鶴山博会長は、駆除したクマを調べた結果から、エサの不足がクマ出没が増えた原因になっていると分析しています。
北上市猟友会 鶴山博会長
「本来であれば今の時期に脂肪が5cm、少なくても3cmあるが、脂肪が無い。エサ不足なんだと思う」
鶴山会長は、腹をすかせたツキノワグマが人を襲ったという事例は過去に聞いたことがないと話します。
北上市猟友会 鶴山博会長
「そういうクマがこれから出てきたら大変」
鶴山会長は「クマは川を通って移動しているので市街地でも川に近い場所は注意が必要」と話しています。