陶芸と彫刻を組み合わせた「陶彫」と呼ばれる手法に取り組む作家の展覧会が倉敷市で開かれています。
オコゼやメバル、タコなど今にも動き出しそうな海の生き物たち。倉敷市で開かれている展覧会には、日本陶彫会瀬戸内支部に所属する14人の作品約250点が並べられています。
メイン会場となる旧野崎家住宅では、「白備前」の作家として知られる木村玉舟さんが、児島地区特産のデニムの染料、藍で色をつけ、漆で仕上げた白備前30点を出品しています。海の生き物を精巧に再現していて、見る人の目をひきつけます。
(備前焼作家 木村玉舟さん)
「白備前の作品に今回初めて藍を使って、その藍によって備前焼がもっといい深みに入っていくのが自分自身も楽しみながら作れたので、客にもこんな備前焼があるのかということを見てもらえれば」
この展覧会は、倉敷市の旧野崎家住宅など市内4カ所で11月9日まで開かれています。