農水省が2026年のコメの生産量について、2025年より抑える見通しを示すことが分かりました。
小泉大臣に代わった鈴木新大臣が、増産方針に慎重な姿勢を示す中、「需要に応じた生産」を打ち出す方針です。
関係者によりますと、農水省は2026年の主食用米の生産量の目安について、2025年の見通しより少ない711万トンとする方向で最終調整しています。
コメは2025年、大幅な増産が見込まれていて、値崩れにより、農家の経営に影響が及ぶ可能性を踏まえたものです。
小泉前大臣がコメ政策を担った石破前政権が「需要に応じた増産」を掲げていたのに対し、鈴木新大臣は、「需要に応じた生産が何よりも原則」と述べていて、農水省は「需要に応じた生産」により安定した価格を目指したい考えです。
また、農水省は備蓄米の買い入れを2026年産から再開する方針です。
約20万トンを予定していて、備蓄量の回復を目指します。