10月23日朝、岩手・盛岡市役所の近くにクマが出没しました。
クマはその後、川の上流に移動し、住宅地に入り込んでいて、警察や市が警戒にあたっています。
齋藤優花記者
「今、クマがやぶから出てきました。辺りを見回しながら移動しています」
盛岡市によりますと、23日午前8時15分ごろ、盛岡市役所のそばを流れる中津川付近で、クマが出没しました。
警察や市が警戒にあたり、内舘市長もその状況を見守りました。
警察などによりますと、盛岡市中心部の川沿いでは23日朝早くからクマの目撃が相次いでいて、午前6時ごろ、市役所より下流の下ノ橋付近に出没した後、近くの盛岡城跡公園にも出没していました。
警察が大きな音で威嚇するなどしたところ、クマは次第に川の上流へ移動し、午前10時ごろ、市役所から1.5キロほど北東の山岸一丁目付近で住宅地に入り込みました。その後、クマは行方をくらましていて、警察や市が引き続き警戒にあたっています。
一方、盛岡市下米内の「寺並児童公園」では、22日午後2時半ごろ、親子とみられる2頭のクマが出没し、1頭が公園から追い払われた後も、子グマとみられる1頭が居座り続けました。
この1頭は一時、近くの住宅の敷地に入り込むなどしましたが、その後、行方をくらましたということです。
これまでに人や物への被害は確認されていません。
また、22日午後8時ごろ、一関市厳美町の住宅では、外で飼われていたイヌがクマに引きずられているのが確認されました。
その後クマは立ち去り、イヌは死んでいたということです。
警察などが各地で警戒を呼びかけています。