初の女性総理が誕生した21日、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」には、自民と連立政権を組むこととなった日本維新の会・鈴木宗男議員が国会前から中継で出演した。

2019年から2年間、維新所属の参院議員として活動し、ことし自民党に復党した鈴木宗男参議院議員は、自民・維新両党を知る人物だ。政治ジャーナリストの青山和弘氏が鈴木議員のインタビューした。

青山和弘さん:鈴木議員と言えば、この前まで維新の会にいて、今回、自民党と維新の会の連立政権ができた。いまの気持ちは複雑じゃないですか?

鈴木宗男議員:日本維新の会もかつて自民党所属の府会議員、市会議員の皆さんが中心になって立ち上げた政党ですから基本は一緒なんですね、政策的には。そういった意味では何も問題ない。私は安定した政権ができると思っています。

鈴木宗男議員
鈴木宗男議員
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■自民と維新との連立について「維新と組んだ効果、役割、責任はあった」

青山和弘さん:鈴木さんと言えば、小渕政権の時に官房副長官で公明党との連立政権を一緒に作った一人でもある。公明党が離脱して、今回、維新の会との連立になった。高市政権はこれで良かったのか。それともこれから厳しいのでしょうか?

鈴木宗男議員:私は26年間、この自公連立政権で、公明党さんの果たされた役割は重かったし、感謝に堪えません。しかし残念ながら政治とカネの問題で自民党は公明党に迷惑をかけてしまいました。この点、深く反省しながらお詫びをしなければいけないと思います。

その上で連立から離脱されまして、維新と政策協議をして、維新のあげた12項目を自民党が受け入れると言う形で話がつきましたので、これまたありがたいことだと。

なんといっても民主主義は数でありますから。過半数がなければいけませんから。そういった意味で首班指名も衆議院では1回で高市新総理を決めていただきましたので、これだけでも維新さんと組んだ効果、役割、責任はあったと思ってて、良かったと考えます。

維新連立合意内容は
維新連立合意内容は

■「閣内・閣外協力であろうが私は問題はない」

青山和弘さん:今回の閣僚出さない閣外協力という形になりました。閣僚を出した連立の方が良かったんじゃないかと思いますが、維新の対応態度はどう思いますか?

鈴木宗男議員:わたしは維新さんの賢明な態度だと。

青山和弘さん:良かったということ?

鈴木宗男議員:12項目のいわゆる維新の要求について、高市さんもその要求に対してしっかりした答えを出す約束をしたわけでありますから、その上で、閣内であろうが、閣外であろうが私は問題はないと思っております。

鈴木宗男議員
鈴木宗男議員

■維新が掲げる国会議員の定数削減案に「比例区1割カットは何も難しい話ではない」

青山和弘さん:維新が掲げる国会議員の定数削減、比例から削減案もあがっていますが、受け止めは?
鈴木宗男議員:維新さんはもともと国会議員の定数を衆参で3割削減です。そして国会議員の歳費、つまり給料も3割カットです。

現に大阪では定数を21も減らしました。給料も20万カットしております。私は国会でもやるべきだ。無駄をなくすという点では、私は同感なんです。いっぺんに3割というのは大変でも、今回、維新さんは衆議院、まずは1割カットを言われましたし、高市さんもそれを受けました。比例での1割カットでありますから、ここはしっかり知恵を絞ればいいと思います。

私は例えば東京、大阪、大都市での国会議員の数を見ると小選挙区が多いわけですから、十分民意が反映されております。そういった意味で、東京や大阪圏を中心に、比例区の1割カットは何も難しい話でない。私はそんなふうに受け止めております。

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年10月21日放送)

議員定数の削減は
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関西テレビ
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