10月21日、東京都庁で東京都青少年健全育成功労者等表彰式が行われた。
表彰状の受賞者67名8団体は、10年以上少年補導活動を続けてきた人たちなどだ。
小池知事は式辞で「青少年を取り巻く環境が複雑化するなか、子供たちが犯罪に巻き込まれることなく健やかに成長できるよう、皆様の果たす役割は極めて重要であり、心強い。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
式典で壇上にあがり代表者として小池都知事から表彰状を受け取った受賞者の1人、北山えり子さん(75)は、26年間、少年補導員として街頭で補導活動に従事してきた。
専業主婦の北山さんは、26年前に警視庁目白警察署長からの推薦をうけ少年補導員となってから、月に1度街頭に立ち、数多くの少年少女に声をかけ、非行の種を摘み取ってきたという。
北山さんがは、「表彰状をいただいて、すごく26年間という重さを感じました。学校をさぼって街をうろうろしていた少年を補導して学校に行かせたりしたこともありました。喫煙していた高校生を見つけて補導した時には、おばさんの顔を忘れないからな、と言われたこともありましたが、その後特にトラブルもなく、あの時の少年が今何をしているのか、いい父親になっているのかなと思うときがあります」と振り返る。
北山さんは、来年3月、少年補導員の役目を終える予定だ。
北山さんは「共働きの家庭が増えるなど、少年補導員になる人が少なくなっていると聞いています。ぜひ少年補導員という活動をより多くの人に知ってもらいたい」と語った。
式典では青少年育成協力者86名、4団体にも感謝状が贈呈された。