適正な医療機関の受診にむけて、宮崎県宮崎市は子どもの医療費助成制度の改正素案を公表しました。

素案は助成の対象を高校生まで拡大する一方、受診の際には少額の自己負担を求める内容となっています。

宮崎市では今は未就学児は入院、通院、調剤が無料、小中学生は入院と調剤が無料で通院は1医療機関あたり月額200円となっています。

しかし、不要な受診や過度な抗菌薬の処方などが問題となっていました。
宮崎市は保護者や専門家の議論を踏まえ制度の改正素案をまとめました。

素案によりますと、助成の対象年齢は高校生まで拡大し入院は無料、通院と調剤が1医療機関あたり日額500円となります。

小学生の通院は1医療機関あたり日額200円、中学生の通院は1医療機関あたり日額500円に変更され、受診する度に少額の自己負担が生じます。
上限は月額2000円です。

小中学生は自己負担が生じますが、出生から18歳までのトータルで見ると約57000円負担が減る見込みです。

(宮崎市 清山知憲市長)
「受診の都度自己負担が生じるような制度設計をさせていただきました。こうすることで不要不急の受診を抑えつつも持続可能な助成制度にしていきたいと考えています」

新たな助成制度は再来年4月受診分から適用される予定で、宮崎市ではきょうから11月25日までパブリックコメントを実施します。

テレビ宮崎
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