国会で第104代総理大臣に高市早苗氏が選出されたことを受け、夫で福井県選出の元国会議員の山本拓氏が、報道陣の電話取材に応じた。
妻を傍で見守ってきた山本氏。元議員という経験も生かし「しっかりサポートしていく」と力強く語った。
「総理大臣になることが目的ではない」
高市氏が日本初の女性首相になったことについて、率直な受け止めを聞かれた山本氏は「まずはほっとしている」とした。「本人の政治家としての信念を身近で見ていたので、彼女が自民党総裁選3回目でうまくいって、今回、国会で指名を受けたという事」に安堵したという。
その上で「決して総理大臣になることが目的でなく、景気対策などの具体的な政策を打ち出していき、その結果を出すことが第一」と激励した。

縁の下の力持ちとしてのサポート誓う
そして、自身が日本初の“女性首相の夫”となった感想を問われると「そんな自覚はありません!」と言って報道陣の笑いを誘った。「それに、欧米諸国と違って日本の場合はあまりパートナーが目だない方がいいんでしょう」と重ねた。
「彼女が目指した総理像というものを、今回の場合は連立政権なので、維新の意向を受けながらしっかりと優先順位を決めて進めていくことが国全体にとって必要なこと。それに私の存在が障害にならないようにしっかりサポートしていきたい」(山本拓氏)

「ガラスの天井あった」
高市氏が自民党総裁に選出された際「ワークライフバランスを捨てる」と発言していたことについては「政治家というものはそういうものでしょう」と同調した。

多忙を極めるであろう妻を、どのように支えていくかについては「普通に人間として…食生活ですかね」と話した。実は山本氏は料理が得意で、妻の初入閣などの際も手料理でお祝いをしていた。
“女性初のリーダー”となった経緯については「やっぱり言えないような…ガラスの壁がありましたよ。そのあたりは、私も国会議員を長年やっていたので要領を得ているのでね、サポートしていきたいです」と語った。