神戸市北区で2010年に殺害された男子高校生の遺族が加害者の元少年とその両親に損害賠償を求めた民事裁判で、元少年の父親に対する尋問が始まりました。
高校2年だった堤将太さん(当時16歳)は2010年、神戸市北区の路上で当時17歳だった元少年(32)にナイフで何度も刺され、殺害されました。
元少年は刑事裁判で精神障害があったなどと主張しましたがこれは否定され、懲役18年の判決が確定しています。
堤さんの遺族は、元少年に事件の責任を、その両親に監督責任などを問う民事裁判を起こしていました。
21日午前、神戸地裁では元少年の父親が尋問を受け、「堤さんを刺したかもしれない」と元少年が話さなかったかと聞かれました。
父親は「元少年の兄からそういう内容を聞いたが妄想と現実の区別がついていないと思った」と答えました。
21日午後には父親とともに母親の尋問も行われる予定です。