OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1979年(昭和54年)10月21日に倉敷市で撮影された映像です。
この日、倉敷総鎮守の神社「阿智神社」の例大祭に合わせて、近くにある観光名所、倉敷美観地区で江戸時代から300年以上続く「素隠居」が練り歩きました。
「素隠居」は、おじいさんとおばあさんにふんした面をかぶった若者を指していて、素隠居が道行く人たちの頭を渋うちわでたたくと、たたかれた大人は「無病息災に」、子供は「かしこくなる」という言い伝えがあります。
素隠居が控える大きな太鼓のまわりに集まった子供たちが、頭を優しくたたかれると笑顔になる一方、観光客らは言い伝えを知らないためか、素隠居から追いかけられたり、突然背後から頭をたたかれ、驚きの表情を見せていました。
「素隠居」は10月25日・26日に倉敷市の倉敷アイビースクエアなどで開催される「日本遺産フェスティバル」のPR大使に選ばれています。フェスティバルには全国から104の日本遺産ストーリー認定地域が一堂に会する予定で、26日には「素隠居体験」のイベントも予定されています。