真室川町で、最上と秋田で受け継がれる民俗芸能が会する「伝統の舞・番楽フェスティバ」が開かれ、多くの人が楽しんだ。
このフェスティバルは、番楽を継承する真室川町の保存会が金山と秋田の団体を招き1993年から開いていて、2025年は5つの団体が出演した。
番楽は山岳信仰の修験者たちが演じてきた神楽の一種とされ、鳥海山の麓の町に多く伝えられている。
舞台では、軽妙な囃子(はやし)にのせて古式ゆかしい舞が次々に披露され、駆けつけたファンから大きな拍手が送られていた。
(真室川町民)
「ずっと来ている。1年に1回ぐらいは伝統のものを拝見して、心を穏やかにさせたいと思い来ている」
(福島から)
「出身地・岩手では何十回・何百回も観ている。福島に引っ越し、ちょうど良い機会なので山形の番楽を初めて観に来た。また何回でも観たい」
高齢化などに伴い、番楽の担い手はどの団体も徐々に減っていて、伝統芸能の魅力をいかに子どもたちに伝え、継承者を育てていくかが課題となっている。