6年ぶりに開催された宮島での水中花火大会。
カキ筏への乗り揚げや爆発事故など万が一に備えて警戒にあたる海上保安庁を取材しました。

18日、宮島沖から打ち上げられた花火…。
水中花火大会としては6年ぶりの開催で、島内だけでなく対岸の宮島口でも多くの人が魅了されていました。

【花火を見た人】
「最後がすごかった」
「めちゃめちゃ綺麗でした」

そんな花火打ち上げのおよそ3時間前…。

広島市南区に停泊する巡視艇の上では広島海上保安部の乗組員が準備を進めていました。

「エンジン回します!」(*エンジンかかる)

緊急時、すぐに出動できるよう小型ボートを入念にチェック…。

さらに…。
機関室では乗組員2人が巡視艇の発電機やメインエンジンを起動。
船長を中心に業務連絡などのブリーフィングを行って出動態勢を整えます。

【船長】
「いまから出港準備にかかります」
【乗組員】
「お願いします」

※レーダーまわる

宮島沖では過去の花火大会でも多くの観覧船が集まり、カキい筏に船が乗り揚げるなどの事故が発生してきたため、広島海上保安部は今回も万が一に備えて警戒する巡視艇を会場周辺に配置。

さらに今年は県横浜市での爆発事故などを踏まえ、消火活動に特化した巡視艇も岩国海上保安署から派遣され万全の体制がとられました。

それでも…。
花火を観覧し混雑を避けるために早めに帰ろうとした小型船がカキ筏に乗り揚げる事故が発生。海保が対応にあたりました。

そして、花火大会の終了とともに集まったおよそ240隻の観覧船が一斉に動き出し、レーダー上にもその動きが青く表示されています。

【巡視艇しまぎり乗組員】
「この先カキいかだがあります。不安な場合はスピードを落としてゆっくり航行してください」
「この先巡視船のライトで照らしている方向にカキいかだに乗り揚げている船がいます。波が立って危険ですのでスピードを落として航行してください」

広島海上保安部によるとカキ筏に突っ込みそうな船や筏周辺で迷う船にマイクで注意喚起するなどしておよそ30件の乗り揚げ事故を回避したということです。

テレビ新広島
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