公明党の斉藤代表は20日、日本外国特派員協会で会見し、日本維新の会が自民党に対し提案した「国会議員の定数1割削減」について、「衆議院の定数削減の議論そのものには反対しない」としつつ、維新の吉村代表が提唱している「比例区の50議席削減」は「乱暴だ」と批判した。
斉藤氏は、現行の小選挙区比例代表制が導入された際の国会での議論を振り返り、「民意の集約を果たす小選挙区」と「民意の反映をする比例区」に役割が分かれており、そのバランスを国会で長時間議論した結果、小選挙区と比例区の議席が3:2となった指摘した。
そのうえで斉藤氏は、「50議席削減するなら、小選挙区30、比例区20の削減が妥当だと思う」と強調し、「比例区のみ50削減案は(小選挙区比例代表制導入の際の)基本理念を無視しているのみならず、民意の多様化という今の時代の逆を行くものだ。少数意見の吸い上げができなくなる」との考えを示した。
また、定数削減に向けた議論の在り方について、「選挙制度という民主主義の根幹を特定の政党間だけで決めるのは極めて乱暴だ」と述べ、全党が参加する各党協議会で丁寧に協議すべきではないか」と主張した。