議会の解散に伴う伊東市議会議員選挙は10月19日に投開票が行われました。田久保眞紀市長の学歴詐称問題が発端となる中、有権者が田久保市政の継続に「No」を突き付ける結果となっています。

伊東市では田久保眞紀 市長が大学を除籍されていたにもかかわらず、市の広報誌などに「東洋大学法学部卒業」と記していた学歴詐称が問題となり、市議会は9月1日に全会一致で不信任を議決しました。

これに対し、田久保市長が9月10日に議会を解散したことで、10月19日に市議会議員選挙(定数20)の投開票が行われました。

今回の市議選は政策的な対立ではなく、田久保市長の個人的な問題が発端となっていることから、田久保市長に対する事実上の“信任選挙”と位置づけられ、投票率は59.22%と2年前の前回選を10.34ポイントも上回りました。

こうした中、田久保市長に不信任を議決した前職18人全員が当選したほか、田久保市長を支持しないと表明している新人1人が初当選し、有権者は田久保市政の継続に「No」を突き付けた形となっています。

田久保市長は10月19日夜、当選者の中で唯一“田久保市長支持”を掲げた候補の事務所に駆け付け、「議会に新しい風を吹かせてほしい」と祝意を伝えたものの、報道陣に気付かれないように裏口から事務所を後にし、取材に応じることはありませんでした。

地方自治法では不信任の議決に伴い議会が解散された場合、解散後初めて招集された議会で首長に対する不信任決議案が出され、全議員の3分の2以上が出席した上で過半数が賛成すると失職すると規定されていることから、田久保市長に対する再度の不信任の議決と失職は確実な状況となっています。

伊東市では10月31日に市議会臨時会が開かれる予定です。

テレビ静岡
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