伊東市の市議会議員選挙(定数20)は10月19日に投開票が行われ、田久保眞紀 市長への支持を表明した候補者の当選はわずか1人に留まりました。これにより、再び不信任が議決されることは間違いない状況となっています。

計30人が立候補した伊東市議選は10月19日に投開票が行われ、前職18人全員と新人2人が当選しました。

今回の市議選は田久保眞紀 市長が大学を除籍されていたにもかかわらず、市の広報誌などに「東洋大学法学部卒業」と記載していた学歴詐称問題が発端となっていて、市議会が全会一致で不信任を議決したことに対し、田久保市長が議会を解散したことで行われたものです。

告示前に報道機関が合同で実施したアンケートでは不信任を議決した前職18人はもちろんのこと、今回初当選した大竹圭 氏も再び不信任案が提出された場合に賛成票を投じる考えを明らかにしています。

一方で、田久保市長への支持を表明した候補の当選は片桐基至 氏のみに留まりました。

地方自治法では不信任の議決に伴い議会が解散された場合、解散後初めて招集された議会で首長に対する不信任決議案が出され、全議員の3分の2以上が出席した上で過半数が賛成すると失職すると規定されていることから、田久保市長に対する再度の不信任の議決と失職は確実です。

田久保市長は10月19日夜、片桐氏の当選確実が明らかになると選挙事務所に駆け付け「議会に新しい風を吹かせてください」と祝意を述べたものの、関係者によると報道陣が片桐氏のインタビューをしている間に裏口から事務所を後にしました。

テレビ静岡
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