イスラエル軍は19日、パレスチナ自治区ガザ南部でイスラム組織ハマスによる攻撃があり、報復として空爆を行いました。
ガザ地区での本格的な戦闘が再開する懸念が高まっています。
イスラエルメディアによりますと、ガザ南部ラファで19日、ハマスの戦闘員がイスラエル軍の車両に攻撃を行い、衝突が起きたということです。
イスラエル軍はハマスが停戦合意に違反したとしてガザ北部や南部で空爆を行い、パレスチナメディアによりますと少なくとも2人が死亡しました。
ネタニヤフ首相はカッツ国防相らと会議を開き、ガザ地区への支援物資の搬入を制限することなどについて協議していますが、今のところ地上作戦を再開させる方針はないということです。
一方、ハマスは19日、声明を出し、停戦合意を順守していると主張したうえでイスラエルはエジプトとの境にあるラファ検問所を再開させないほか、合意以降にパレスチナ人38人を殺害するなど停戦に違反していると批判しています。
10月10日に始まったガザ地区の停戦ですが、最も激しい衝突となっていて本格的な戦闘再開への懸念が高まっています。