中国国防省は、軍の制服組トップら幹部9人が重大な規律違反などで、共産党の党籍を剥奪される処分を受けたと発表しました。中国軍内部では、汚職などで高官の失脚が相次ぐ異例の事態が続いています。
中国国防省は17日、中国軍の最高機関、中央軍事委員会の何衛東副主席ら幹部9人が重大な規律違反で調査を受け、共産党の党籍を剥奪されるなどの処分を受けたと発表しました。
違反の詳しい内容は明らかにされていませんが、国防省の報道官は「職務に関する重大な犯罪で、額が巨大で極めて悪質」などと説明しました。
何氏は、中央軍事委員会トップも務める習近平国家主席に次ぐ副主席で制服組のトップです。
中国軍の高官をめぐっては、国防相経験者2人が汚職などで相次いで失脚する異例の事態が続いています。