自民党と政策協議を行なっている日本維新の会の吉村代表は、17日朝フジテレビの番組に出演し、自民党に求めた12項目のうち「政治改革」の一つとして挙げた「議員定数の削減」が合意の「絶対条件」だと強調した。
【日本維新の会・吉村代表】「絶対条件は議員定数の削減だと思っている。議員定数削減を臨時国会、つまり来月にやる。12月中にやると決断できないなら、他の改革もできない」
吉村代表は議員定数の1割削減を掲げ、年内に法改正するよう求めたうえで、「できなければ連立も合意もしない」と明言した。

■議員定数削減 自民内に動揺
自民党内では動揺も広がっていますが、高市総裁の周辺は「すぐに『はいやりましょう』とは言えない」としながらも、「『削減に向けて協議する』など落としどころを探らないといけない」と話す。
そして17日午後、連立を視野に入れた2回目の政策協議が国会内で行われた。
【日本維新の会・藤田共同代表】「今回の協議について、大きく前進したものと両者で受けて止めています。最終の調整を行なっていくという形」
また藤田共同代表は野党3党で連携することは難しい旨を立憲や国民に伝えたと明らかにした。

■自民にも「マスト」がある
連立局面の重要局面について、高市総裁の政策ブレーンとしても知られる藤井聡京大大学院教授は、今後のポイントについて「自民・維新 双方の『MUST(絶対条件)』」だと指摘した。
【藤井聡・京都大学大学院教授】「吉村維新代表の言葉を借りると議員定数削減が連立に入るための『絶対条件(マスト)』だと言ったが、自民党にも『マスト』があって、特に高市政権の『マスト』は、経済対策。
しかも重要なのは年内に国民にお金がまわるようにすること。議員削減のための議論にものすごい時間を使ってしまって、経済対策ができないということになると、(自民党としても)認めないということになるので、この2つの党の『マスト』の調整、せめぎあいがどうなるのかが鍵になると思います」
(関西テレビ「newsランナー」2025年10月17日放送)
