伊豆諸島に大雨をもたらした台風22号。8日には台風23号も発生する中、県内でも万が一に備えた準備や対策が進められました。
絶え間なく海岸に押し寄せる高い波。
木々も強風にあおられ揺れています。
9日朝の下田市は雨こそ降らなかったものの、伊豆諸島に大雨をもたらした台風22号の接近を感じさせる朝となりました。
また、8日に発生した台風23号は午後3時の時点で日本の南にあって時速25キロの速さで北西に進んでいます。
こうした中、台風への警戒感を強めていたのが沼津市大岡地区にある「きせがわ病院」です。
きせがわ病院・塩田美佐代 看護局長:
ここが水害で水没してしまった1階になるが、階段の上から2段目くらいのところまで全部浸水してしまいドアを閉めたが間に合わず、ここが(水で)いっぱいになった
きせがわ病院では2023年6月、台風2号に伴う大雨や排水ポンプの故障により近くを流れる川が氾濫。
窓ガラスを突き破って大量の水が院内へと流れ込んだ結果、1階部分が浸水し医療機器や配電盤が水没しました。
きせがわ病院・塩田美佐代 看護局長:
ガラスの出入り口のところは止水板で保護するという対策をしている
2年前は水の浸入を防ぐ手段を持ち合わせておらず、為す術がなかった教訓を活かして止水板を約15枚購入。
3カ所ある出入り口にすばやく設置できるよう、日頃から訓練を重ねていると言います。
また、天気予報など最新の情報をこまめに確認し職員間で共有。
担当者:
完全に雨雲自体はかかっていないような形。きょう(9日)は特別対策しなくても大丈夫と思います
きせがわ病院・塩田美佐代 看護局長:
通常通りで行こうか。お願いします
利用者を避難させるべきなのか、誰がどのように誘導するのかなどを検討し、迅速に行動に移せる体制づくりを進めて来ました。
きせがわ病院・塩田美佐代 看護局長:
私たちが考えることは本当に1つ。命をどう守るか、そこに尽きると思うので職員・患者・家族そういった人たちの命を守る。それから地域の人たちの命も同時に守ることをいつも考えている
一方、過去に何度も内水氾濫に見舞われてきたのが沼津市の大平地区です。
住民たちはそれぞれ台風への備えを進めていました。
住民:
車はもう避難させた
住民:
トイレの水が流れなくなると深刻なので買ってはある
台風はシーズンはこの先もまだ続くだけに、油断することなく自分で出来る対策を進めることが大切です。