国連人口基金(UNFPA)によると、途上国では9人に1人の少女が15歳未満で結婚し、早すぎる妊娠や出産により、毎年約5万人が命を落としているという。

子どもの権利が守られ、女の子をはじめとする誰もが差別されない公正な社会を実現するための活動を行う公益財団法人プラン・インターナショナルで、アドボカシーオフィサーを務める長島千野さんは、4年前に教育現場でもセクハラや性暴力があったラオスに就任した。

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長島さんは「『略奪婚』と言っているのですが、自分の意志に反して、若い女の子が村の男性に連れていかれて結婚を強いられることがいまだに起きている。男女平等や親にそうした考えがないので、全く聞き入れてくれない」と活動をする中での苦労を明かす。

それでも、「女の子だってリーダーになれる」と、教師や保護者への啓発や演劇などを通じてジェンダー平等を訴える活動を進めてきた。

長島さんがラオスに就任してきた時に14歳だった少女・チャンディーさん。モン族の家では男兄弟が優先されるため進学を諦めていたが、このプロジェクトで男女平等を知り、両親を説得したという。

劇に出演したチャンディーさんが「今は女の子たちもリーダーになれる」と強く訴えると、それを見た両親が「進学を応援する」と約束してくれたという。

長島さんは、「何かおかしいと思ったら声を上げられる。その声が聞こえる社会、暴力や差別に対して怯えなくていい社会を少しでも実現できればいいなと思います」と前を向いた。

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
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