自民党の高市総裁は、幹事長に鈴木俊一氏、政調会長に小林鷹之氏らを充てる党役員人事の骨格を固めました。
7日の総務会で正式に決定する見通しです。
高市氏は東京・赤坂の議員宿舎にとどまって人事の構想を練り、夕方から内示を行いました。
総裁選で高市氏を支援した麻生最高顧問は、副総裁に再び就くことが内定しました。
「党四役」のうち、幹事長には麻生派の鈴木総務会長が内定し、新たな総務会長には麻生派の有村治子両院議員総会長を起用する方針が固まりました。
また、政調会長には総裁選を争った小林鷹之元経済安保相、そして選挙対策委員長には高市氏に近い古屋圭司元国家公安委員長の起用が固まりした。
党四役は、7日の正式決定後に記者会見を行う予定です。
このほか、組織運動本部長には旧茂木派の新藤義孝政調会長代行を起用し、広報本部長には旧茂木派の鈴木貴子氏を起用する方針を固めました。
また、国対委員長には梶山弘志氏の起用が固まっています。
さらに幹事長代行には、旧安倍派の幹部だった萩生田光一元政務調査会長を起用する方針を固めました。
萩生田氏は収支報告書に不記載があったため、4月まで「役職停止」の処分を受けていました。
一方、麻生氏は6日、国民民主党の榛葉幹事長と東京都内で会談しました。
今後の連携のあり方を協議したものとみられます。
高市氏は、連立拡大を視野に政策協議を国民民主党を軸に早期に進めたい考えを周辺に対し示していて、今回の両者の会談はこれを受けた形です。
連立拡大や政策協議について高市氏の周辺は「ある程度の時間が必要だ」としていて、来週15日で調整されていた臨時国会の召集が後ろにずれ込む可能性も出ています。