10月4日の選挙で、高市早苗前経済安全保障担当大臣が自民党の新しい総裁に選ばれました。初の女性総理の誕生も近いとも言われる中、長野県内の与野党はどう受け止めているのでしょうか。

自民党本部:
「高市早苗君をもって当選者と決しました」

10月4日、自民党の新たなリーダーに選ばれた高市早苗新総裁。党として初の女性総裁です。

高市早苗 新総裁:
「明るく元気に前向きに、ひたむきに懸命に働く姿を多くの国民に見ていただけるよう誠心誠意、頑張っていく」

県連会長の宮下一郎さんは、1回目と決選投票ともに高市さんに投票しました。

自民党県連・宮下一郎会長:
「政策通でもあり、わが国のあるべき姿をしっかり理念として掲げて活動されている方なので、自民党が再生する、そのリーダーシップをとっていただくのに最適な方なのでは。安定した政権運営のためには、可能であれば連立の枠組みを拡大することが重要」

後藤茂之さんは、1回目は林さん、決選では小泉さんに投票しました。「物価対策、外交などで国民に伝わるメッセージを出していくことが大切」としています。

井出庸生さんは、1回目と決選ともに小泉さんに投票しました。「より多くの国民の声を聞き、政策を決断していくことを望む」とコメントしています。

県内の党員・党友票は高市さんがトップで、決選投票では高市さんに県連の1票を投じたということです。

自民党県連・西沢正隆幹事長:
「女性の感覚で自民党の中も今までと違った形で変えていただくという期待が大いにある。同じ(保守的な)考えを持つ方たちが一時期、前回の総選挙で離れてしまったので、逆に今、主張する形で岩盤支持層が戻ってくることを期待している」

一方、野党側は―。

立憲民主党県連・杉尾秀哉代表:
「例えば外国人のことであったり、生活保護に対する非常に厳しい物の言い方とか、政策もかなり右寄りなので、それをどこまで修正をしていくのかしっかり見ていきたい。政治と金の問題、いわゆる裏金議員の登用に踏み切れば、われわれとしては看過できない」

日本維新の会県総支部・手塚大輔代表:
「憲法改正とか、スパイ防止法とか、外国人問題へのいろんな懸念などに関しては、われわれも危機感というのは一致していますので、前向きな議論ができるのではないかと。政治とお金の問題に関しては、古い自民党から変わるのか、国民の皆さんが一番信頼を失っているところで、自民党も変わるべきだと思う」

共産党県委員会・鮎沢聡県委員長:
「まったく何の展望も希望も見えない自民党政治の復活の危険が現実味になっている。排外主義を許さない、平等を守って分断の社会を許さない、そういう点で一致する大きな共同を(党派を超えて)つくって対抗していきたい」

新しい首相については、10月中旬に召集される見通しの臨時国会の冒頭で指名選挙が行われます。現時点で野党は統一した投票行動をとれる見通しが立っておらず、高市新総裁が憲政史上初の女性首相に選ばれる公算が大きくなっています。

長野放送
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