渋谷区の長谷部健区長は2日午前会見し、今年のハロウィン対策について発表した。
テーマは、「禁止だよ!迷惑ハロウィーン」で、親子パレードや子ども達の家庭訪問など「良いハロウィン」と、大騒ぎして迷惑をかける「迷惑ハロウィン」を明確に分けて対応したいとしている。
2025年のハロウィン当日(10月31日)は金曜日だ。
渋谷駅周辺では例年、イベントが開催されていないにもかかわらず、仮装をした人が集まり、路上で写真撮影などをして盛り上がりを見せてきた。
飲酒によるトラブルや器物破損、暴行、暴走車両、ごみの大量放置などが問題になっており、渋谷区では去年「渋谷は、ハロウィーンをお休みします。」とのメッセージで、街に来ないよう異例の呼びかけをしていた。
今年の対策は、31日夜から1日朝にかけて、渋谷駅周辺10カ所に警備員125人を配置し、渋谷区職員も3日間でのべ90人を動員してマナー啓発活動を行うという。
さらに、渋谷駅前の名物であるハチ公像を、31日から1日にかけて、「像の保護と人の流れの整理のため」仮囲いするとしていて、期間中はハチ公像が見えなくなる。
夜間の路上飲酒は条例ですでに禁止されているが、駅周辺の酒類販売業者に対しては、当日の酒類販売自粛を呼びかけるという。
駅周辺の3カ所の喫煙所も閉鎖され、警察による交通規制も行われる。
こうした対策について、長谷部区長は「実は去年とあまり変わらない」と説明する。
ただ、訪日外国人の楽しみ方が去年から変化しつつあり、ライトな仮装から、コスプレイヤーのような「ガチ勢」が増えたため、そこに人が集まる傾向が強くなっているという。そこで、英語・中国語・韓国語などの注意喚起を行うほか、海外メディアにも協力を呼びかけるなど対策をとっているとしている。
長谷部区長は、「迷惑ハロウィーンをする方は来ないで欲しい」と呼びかけた。