自民党総裁選まであと3日。神奈川県内の党員数の訂正を巡る問題でさまざまな臆測が広がっている。FNNの取材に対し、小泉氏は「あり得ない話だ」とコメント、また、一部週刊誌報道についても「事実に反する」などとする文書を発表した。
“新たな疑惑”報じられ小泉氏「非常に困惑」
自民党総裁選の投開票まであと3日。

小泉陣営は選挙対策会議を開いたが、当の本人は姿を見せず。
小泉氏に“党員票”を巡る疑惑が、新たに報じられた。

9月27日「最後の責任は私にある」と述べた小泉氏。
小泉陣営が、小泉氏を称賛するコメントを動画配信サイトに投稿するよう陣営関係者に要請した問題が発覚し、小泉氏は釈明に追われた。

そして1日、小泉氏が会長を務める自民党の神奈川県連が新たな疑惑について謝罪会見を開いた。

神奈川県連:
我々、県連のミスによって、党員の有権者の大幅訂正が出た。お詫びを申し上げたい。

自民党は先週、総裁選に投票できる神奈川県の有権者数を訂正し、党員が826人増えたと発表した。

神奈川県連のトップを務めるのは小泉氏のため、ネット上では「党員票の操作だ」といった憶測が、拡散することに…。

神奈川県連は1日、「継続の意思がある党員の離党手続きを進めてしまった」として“事務的なミスだった”と説明。その上で…。

神奈川県連:
離党手続きを取ったのが6月20日です。その後、参院選があり、総裁選なんか想定していないし、そんな前からうちの(小泉)会長が出るからってのがありえないですよ。
「党員票の操作」という憶測を否定した。

また、FNNの取材に対し小泉氏は「あり得ない話だ。非常に困惑しており遺憾に思っている」とコメントした。

さらに、一部週刊誌は、高市氏や小林氏を支持する党員が勝手に離党させられた、などとする記事を配信。
これに対し、小泉氏は…。

小泉進次郎農水相が発表した文書:
事実に反する内容を印象づけるもので、総裁選に不当な影響を与えかねない。
弁護士とも相談の上、強く抗議するとともに記事の訂正を求めていく。

そして午後5時過ぎ、成田空港でフィリピンで行われる農水大臣会合に向かう小泉氏が取材に応じた。

--神奈川県連で826人が離党させられていたとの報道について見解を。
小泉進次郎農水相:
すでにコメント出した通りであります。
決選まであと3日 各陣営も支持呼びかけ
一方の高市陣営。

選対会合ではこの件が話題となり、各県連の党員の扱いについて党本部が問題意識を持ってやるべきだ、との意見が出た。

その高市早苗前経済安保相は1日「どうか大事な1票を、私、高市早苗に託してください」とSNSで党員に呼びかけた。

小林鷹之元経済安保相:
党員票の締め切りがぎりぎりの段階に来ています。手応えはありますので、最後までこの勢いで走っていきたい。
小林氏は午後、地元の千葉県で党員と懇談した。

また、茂木敏充前幹事長は国会議員の事務所に挨拶回りをした他、電話で支持を訴えた。

林芳正官房長官は、世界の大会で最優秀賞に選ばれた日本酒の酒造メーカーから表敬訪問を受け自らの実績をアピールした。

林芳正官房長官:
私が農水大臣のときにこういうのを海外に輸出増やそうというので…。
自民党総裁選は、今週土曜日に投開票を迎える。
(「イット!」10月1日放送より)