今回の上場について専門家は、オリオンビールのブランド価値向上に留まらず、沖縄県経済の発展にも繋がると期待を寄せています。
オリオンビールの上場が地域経済に与える影響について、りゅうぎん総合研究所の宮国英理子常務取締役に話を聞きました。
りゅうぎん総合研究所 宮国英理子:
オリオンビールといえば沖縄の顔の一つ。企業そのものだけではなく県全体に(上場による)影響が与えられると思います。まずは上場によってオリオンの信頼性が高まるので、沖縄そのものの発信に寄与する
観光がリーディング産業の沖縄において、上場により沖縄の知名度が高まれば、観光消費の向上にも繋がると期待を寄せます。
りゅうぎん総合研究所 宮国英理子:
観光との親和性が高い企業。ホテルも北部に持っている。テーマパークへの出資もしている。(観光との)連係がさらに強まっていく
本業の部分では、本土復帰直後から導入された酒税の軽減措置が2026年9月末で廃止となることから、価格の優位性に頼らない成長戦略も必要になると指摘します。
りゅうぎん総合研究所 宮国英理子:
オリオンは県内のコンビニ等で見ても他よりも少し安い。価格の優位性は税金の措置があったおかげという部分がある。優位性が無くなる中で新たな商品開発や、県外・海外、新たなマーケットに向けたPR。販売戦略の強化が必要になる
宮国さんは、上場によってオリオンビールに寄せられる期待や果たすべき役割は大きいとして、更なる成長に期待を寄せています。
りゅうぎん総合研究所 宮国英理子:
グローバル化されていくと、沖縄の企業が海外で売れていくということは、沖縄県民のプライドにも繋がることだと思いますし、とても楽しみ。一方でグローバル化に適応しつつも、沖縄発信の沖縄の上場企業として、地域のことも考えて頂いて、沖縄全体のブランド価値をあげていくような、一つの大きなブランドでいてほしい