アメリカのトランプ大統領が国連総会で演説した。
演説では、直前に原稿を登壇者のために映し出すプロンプターが作動しなくなるなど、相次いで見舞われたトラブルを取り上げ、国連の「機能不全」を皮肉った。

「国連が私にくれたものは2つ」

演説をするため、国連本部にメラニア夫人を連れて現れたアメリカのトランプ大統領。

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このあと“まさかの事態”に見舞われる。

エスカレーターに乗った瞬間、“異変”を感じ、後ろを振り向く2人。

突然、エスカレーターが止まり動かなくなってしまった。

2人はたまらず、急停止したエスカレーターを上っていく。

記者リポート:
トランプ大統領が議場に現れました。世界各国の指導者の前でこれから演説を行います。

そして演説を始めようとした次の瞬間、トランプ大統領にまたしても“トラブル”が降りかかった。

トランプ大統領:
プロンプターなしで演説しても構わない。なぜならプロンプターは機能していないからだ(場内笑い)
誰がプロンプターを操作しているにせよ、大変な苦境に立たされるだろう(場内爆笑)

原稿を映し出すプロンプターが故障したのか、原稿が表示されないアクシデントが発生。

これにトランプ大統領は国連に対し、皮肉交じりにこんなジョークを飛ばす。

トランプ大統領:
ファーストレディが、よい体勢でなければ転げ落ちていたところだが、彼女は大丈夫だった。国連が私にくれたものは2つだ。動かないエスカレーターと作動しないプロンプターだ。

このあとトランプ大統領は、割り当てられた時間の15分をはるかに超え1時間に渡り演説。
国連は「機能不全」に陥っていると批判を繰り返した。

この“エスカレーター騒動”を問題視したホワイトハウスのレビット報道官は、「国連職員が故意に停止させたのであれば、その人は直ちに解雇され、捜査されるべきだ」とSNSに投稿。

一方、国連報道官はエスカレーターの停止の原因について、「トランプ大統領の前にいた人物が誤って安全装置を作動させた」と説明している。

国連総会が開かれている夜のマンハッタンで途方に暮れていたのは、フランスのマクロン大統領。

警察官:
本当に申し訳ありません、大統領。ここは車列が来るため、交通規制されています。

フランス マクロン大統領:
車列は見えないから、私を通してください。

トランプ大統領の車移動に伴う交通規制で、マクロン大統領が足止めされていた。

困り果てたマクロン大統領はスマホを手にすると、トランプ大統領本人に直接電話をかけ始めた。

フランス マクロン大統領:
お元気ですか?ご存じですか?私は今、路上であなたのために交通規制がされています。

しかし、交渉は実らず、目的地まで約30分かけて歩いて行った。
(「イット!」9月24日放送より)