■秋のキノコ採りシーズン…毎年のように食中毒が発生
秋のキノコ採りシーズンを迎えた北海道。しかし野山や公園には毒キノコも生えており、食用との区別が難しいものもあるため、毎年のように食中毒が発生している。
北海道によると、1989年(平成元年以降)、道内では355人が毒キノコによる食中毒の被害に遭い、このうち4人が亡くなっている。
2024年10月には北海道胆振地方の壮瞥町でツキヨタケによる食中毒が発生し、2人が被害を受けた。
北海道は「知らないきのこは採らない、食べない、売らない、人にあげない」と注意を促している。

■毎年のように相次ぐ被害 北海道厚沢部町ではドクツルタケ(推定)で2人が被害…このうち1人が死亡
最近の事例では、2023年10月に深川市でイボテングタケ、厚沢部町でドクツルタケ(推定)、札幌市でイボテングタケによる食中毒がそれぞれ発生している。
特に厚沢部町の事例では、2人が被害に遭い、うち1人が亡くなった。

■テングタケが35件で患者数55人…食用キノコと見た目が似ているものもあり、素人には判別が困難
北海道内で食中毒の原因となった毒キノコは、判明しているものでテングタケが35件で患者数55人と最も多く、次いでツキヨタケが19件で88人、クサウラベニタケが18件で106人となっている。
これらの毒キノコは食用キノコと見た目が似ているものもあり、素人には判別が困難だ。
北海道は食中毒予防のポイントとして、「縦に割けるものは食べられる」「虫が食べたものは食べられる」といった誤った言い伝えを信じないよう注意を促している。
また、キノコを採取する際は種類ごとに区別して持ち帰り、調理前にもう一度確認することが重要だとした上で、食べて異常を感じた場合は、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけている。
