秋の行楽シーズンを迎え、9月の連休を利用してもう出かけた人、また、これから出かけるという人も多いと思います。
 
今年は「敬老の日」を含めた3連休、そして「秋分の日」の前日が平日で“飛び石連休”となったため、シルバーウィークは大型連休とはなりませんでした。こうした中、街中の人はどこへ旅行に行くのか聞いてみました。
       
Q.物価高で旅行費用も高くなっているが、どうしている―
「近場で楽しめる所を探して友達と行ったりしている」
「長野の温泉に行く。学生時代に長野で過ごしていたのと、近いので」
「今の所、旅行の予定は全然ない。西山公園に散歩行ったり、レッサーパンダ見に行ったりはする」
「農業をやっていて、日曜・祝日に仕事をするので、冬に温泉とかに行くのが多い」
「コストコに行きました。まだ子供が小さいから遠くまで行きづらく、とりあえず隣県の石川県に」
       
このように「近場で過ごす」という声が多くありました。物価が上がって遠出を避ける人も多いようです。

◆宿泊費や交通費が高く

ちなみに、福井市から小学生の子供2人を含む家族4人が、福井市から車でディズニーランドへ一泊二日で旅行した場合の旅費を試算してみると―
  
2021年は11万2200円だったのに対し、今年は13万7800円と、23%多くかかる計算と
なります。ホテル代やガソリン代の高騰に加え、チケットや食費なども高くなっていることが要因です。


◆新幹線開通で女性だけでの遠出が増

シルバーウイークは20日から後半を迎えます。旅行のトレンドやおすすめの旅行先などを県内の旅行会社で聞きました。
  
日本旅行ワールド米松店・大沢正美社長:
「今年は岐阜が大変人気で、岐阜から上高地散策など、また北陸新幹線で軽井沢からバスに乗って、(群馬県の)草津温泉まで行けるというルートなどがすごく流行っています」
 
東京までつながった北陸新幹線が県内に延伸して1年半。車なしで行ける範囲が広がっていることで、女性同士の旅行や遠方への旅行がしやすくなったといいます。
 
大沢正美社長:
「福井の人はマイカーが中心。女性だけの旅行では、なかなか車では難しく、遠くへ行くということが少なかったが、新幹線のおかげで遠出できるようになった」
   
さらに人気は、東京を超え東北へもー

大沢正美社長:
「新幹線が県内に開業した時は、 東京に行く人がすごく多かったが、今年は東北の方に人気が集まっている。大宮まで行き、その大宮から新幹線で仙台、仙台からレンタカーを使って各温泉地に行くといプランが売れている」

◆万博の閉幕後、関西はおすすめ

近隣の関西では万博で混雑が続きますが、テーマパークのユニバーサルスタジオジャパンなどの狙い目は10月中旬以降です。
 
日本旅行ワールド米松店・大沢正美社長:
「大阪万博は10月13日で最終なので、その後、宿がかなり空いている。ユーバーサルスタジオジャパンは狙い目」
   
また、旅行スタイルも変化しています。

大沢正美社長:
「今までは決まりきったパターン化したものが多かったが、これからは新幹線などで個人的な旅行、グループ旅行が大変多くなる。例えばインスタなどで素敵な写真を見て、必ずここの温泉に行きたいという希望があり、交通手段などを 私たちが手配して、ホテルをとる案内をする。個人的な特色のある旅行になりつつある」
          

福井テレビ
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